最近注文をくださる方に、珈琲店 北地蔵のお客さんだった方がいます。



私がたまに北地蔵のことを書いているので、検索からたどり着いてくれたのだと思う。私が二十歳前後に働いていたお店でした。



ご注文から、お送りするそのやりとりの中で、少しだけ北地蔵のことについてお互いに書いたりします。あの頃の札幌は、深煎り文化でしたよね、という問いに、そうでしたそうでしたと思う。



私は、北地蔵のように深煎りばかりを煎る珈琲屋ではないのだけど、もとにあるのはやっぱり北地蔵の味です。深煎り以外の珈琲を飲んでくださって頂いた感想が、洋酒のようなチョコレートのような余韻があって好きです、だったのを見て、心からよかったと思いました。



珈琲店 北地蔵、もうあの店に行くことは叶わないけれど、いつまでもたくさんの人の中に在ることを確認できたような出来事でした。