2016/11/20 13:39


タラヨウは手紙の木です
と、封筒に入って届いた。

葉の香りを嗅いで、触っていたら
なんだかいろんなことを思い出したように思った。
家族や友人たちと離れてから、
たくさんの手紙を書いていたこととか
平安時代の手紙のやりとりを読んでから
紙というものに興味を持ち調べていた頃のこと。
自分の手がそれを受けて渡す役割をしたいと思い
探してあるき、ここにきたこと。

荒んだことばを耳にしたり口にしたり
そうやって疲れていくことがあったとしても
しん、と ひとりになって わたしは手紙を書くだろうし
手紙を書きたいと思えるひとが居てよかった、と思う。