2015/12/12 15:33

北海道生まれの私が、岡山県倉敷市に来てから、十何年と住み続けているのですが
いつになっても雪のない冬には慣れなくて、寒い秋、のように感じてしまうのは
眼が、冬を認識していないせいだと思う。
どんなに寒くなっても、まぶしい雪景色が私の冬、いつまでたっても、どうやら。

でも、年中自転車に乗ることができたり、
靴の裏がすべらない仕様かなんて気にせず靴を買ったり、
(こちらに来たときは、靴屋さんでは必ず靴の裏を確認しては、ほぼツルツルなのにびっくりしていた)
氷点下の夜に水道管が凍結する心配をしなくてよかったり、
車のタイヤを交換しなくたってなんとかなることの素晴らしさはよく知っていて。
だから十何年も住みついてしまったのです。

だけど毎年、
雪の大変さを乗り越えることなく春が来ることの
おかしな罪悪感のようなものを持病のように持っています。